- Elements of World Knowledge (EWOK): A cognition-inspired framework for evaluating basic world knowledge in language models [42.5]
本稿では,言語モデルにおける世界モデリングを評価するためのフレームワークであるElements of World Knowledge(EWOK)について述べる。 EWOKは、人間の世界モデリングに不可欠な複数の知識領域から特定の概念をターゲットにしている。 次に,世界11の知識領域をカバーする4,374項目のデータセットであるEWOK-CORE-1.0を紹介する。
論文 参考訳(メタデータ) (Wed, 15 May 2024 17:19:42 GMT) - LLMの世界の知識(物理的なもの、空間的なもの、社会的なものなど様々なドメインが含まれる)を評価するためのベンチマーク。「Community Standard for Use of Evaluation Data」も面白い。
- リポジトリはEWoK: Elements of World Knowledge (ewok-core.github.io)
タグ: LLM
GPT-4o, Gemini Flash, Falcon-2
先週は大きな発表の多い週で、対応するモダリティが多く・性能が高く・推論速度が速く・安いGPT-4oの発表、扱えるコンテキスト長が長いGemini、非常に低価格で性能の良いGemini Flashの発表が大きなニュースだった。
Hello GPT-4o | OpenAI
Google Gemini updates: Flash 1.5, Gemma 2 and Project Astra (blog.google)
Gemini Flash – Google DeepMind
全体的に正統な進化をしているとの印象ではあるが、OpenAIが圧倒的性能を持った時代が終わりつつあるのかなという印象がある(GPT-5の発表によって覆される可能性はあるが・・・)
気になっているのはコンテキスト キャッシュ ガイド | Google AI for Developers | Google for Developersの実装で、中身がSSM&状態を保存するようなものだと革新的(そうじゃないと思うけど)。そうでなくともRAGを終わらせる可能性のある機能として興味深い。
公開モデルとしてはFalcon 2が発表されたのも大きなニュースだった。多言語で選択肢が増えるのはありがたい。
Falcon 2: UAE’s Technology Innovation Institute Releases New AI Model Series, Outperforming Meta’s New Llama 3 | Technology Innovation Institute (tii.ae)
tiiuae/falcon-11B · Hugging Face
Chain of Attack
- Chain of Attack: a Semantic-Driven Contextual Multi-Turn attacker for LLM [27.0]
大規模言語モデル (LLM) は様々な自然言語処理タスクにおいて顕著な性能を発揮している。 CoAは、アタックポリシーを適応的に調整する意味駆動型コンテキスト型マルチターンアタック手法である。 我々は、CoAがLLMの脆弱性を効果的に暴露し、既存の攻撃方法より優れていることを示す。
論文 参考訳(メタデータ) (Thu, 09 May 2024 08:15:21 GMT) - マルチターンな攻撃方法
- リポジトリはGitHub – YancyKahn/CoA: CoA: Context-Aware based Chain of Attack for Multi-Turn Dialogue LLM
DeepSeek v2, Llama 3 Youko 8B, AlphaFold 3
来週OpenAIから大きな発表があるとアナウンスされているが、今週もLLM関連の話題は多かった。注目はMoEなDeepSeek v2でありコンテキスト長、性能とも非常に期待できそう。日本語話者としてはLlama 3の日本語強化バージョンであるLlama 3 Youko 8Bにも注目である。
rinna、Llama 3の日本語継続事前学習モデル「Llama 3 Youko 8B」を公開|rinna株式会社
そして、AlphaFold3の論文がNatureに発表されている。LLM関連ではないがモデルの意義や影響は大きい。最新アーキテクチャの適用など研究を続け、かつ、成果を出しているのがすごい。
Google DeepMind and Isomorphic Labs introduce AlphaFold 3 AI model (blog.google)
- DeepSeek-V2: A Strong, Economical, and Efficient Mixture-of-Experts Language Model [0.0]
We present DeepSeek-V2, a strong Mixture-of-Experts (MoE) language model characterized by economical training and efficient inference。 DeepSeek-V2は、MLA(Multi-head Latent Attention)やDeepSeekMoEといった革新的なアーキテクチャを採用している。合計パラメータは236Bで、そのうち21Bはトークンごとに活性化され、128Kトークンのコンテキスト長をサポートする。 DeepSeek-V2はDeepSeek 67Bと比較して大幅に性能が向上し、トレーニングコストは42.5%削減された。
論文 参考訳(メタデータ) (Tue, 07 May 2024 15:56:43 GMT) - Activeなパラメータが20B程度でMixtral 8x22BやLlama 3 70Bと競合する性能を主張、ライセンスは独自だがかなり寛容的なものに見える。
- リポジトリはGitHub – deepseek-ai/DeepSeek-V2、Weightはdeepseek-ai/DeepSeek-V2 · Hugging Face、deepseek-ai/DeepSeek-V2-Chat · Hugging Face
Understanding the Capabilities and Limitations of Large Language Models for Cultural Commonsense
- Understanding the Capabilities and Limitations of Large Language Models for Cultural Commonsense [98.1]
大規模言語モデル(LLM)は、かなりの常識的理解を示している。 本稿では,文化的コモンセンスタスクの文脈におけるいくつかの最先端LLMの能力と限界について検討する。
論文 参考訳(メタデータ) (Tue, 07 May 2024 20:28:34 GMT) - 国(本件検証対象は中国、インド、イラン、ケニア、米国)によって違う常識がLLMでどう対応されているか調査した論文。「Our findings indicate that LLMs tend to associate general commonsense with cultures that are well-represented in the training data, and that LLMs have uneven performance on cultural commonsense, where they underperform for lessrepresented cultures.」に違和感はない。使用言語でほぼ決まるかとおもったら影響はあるが決定的ではないのが若干意外。
- リポジトリはhttps://github.com/ MichiganNLP/LLM_cultural_commonsenseとのことだが、現時点では404
Why Tabular Foundation Models Should Be a Research Priority
- Why Tabular Foundation Models Should Be a Research Priority [65.8]
テーブルデータは、多くの分野において支配的なモダリティであるが、研究の注意がほとんど与えられず、スケールとパワーの面ではかなり遅れている。 私たちは現在、表形式の基礎モデル、あるいはLTM(Large Tabular Model)と呼ばれるものの開発を始める時が来たと信じています。
論文 参考訳(メタデータ) (Thu, 02 May 2024 10:05:16 GMT) - Large Tabular Model、欲しいと思いつつ汎用的にできるのか&コストが見合うのかは論文を読んでなお結構疑問
Causal Evaluation of Language Models
- Causal Evaluation of Language Models [33.3]
言語モデルの因果的推論能力を評価するための総合的なベンチマークとして,CaLM(Causal Evaluation of Language Models)がある。 CaLMは4つのモジュールからなる分類法であり、因果的対象(評価対象)、適応(結果の取得方法)、メートル法(結果の測定方法)、エラー(悪い結果の分析方法)である。
論文 参考訳(メタデータ) (Wed, 01 May 2024 16:43:21 GMT) - LLMの因果的な推論を評価するためのベンチマーク、Causal Evaluation of Language Models (CaLM)の提案、GPT-4がLeaderboardトップだが、最新のモデルでの検証結果を知りたいところ
- プロジェクトサイトはCausal Evaluation of Language Models (opencausalab.github.io)
The Power of Question Translation Training in Multilingual Reasoning: Broadened Scope and Deepened Insights
- The Power of Question Translation Training in Multilingual Reasoning: Broadened Scope and Deepened Insights [108.4]
本稿では,大規模言語モデルの英語と非英語のパフォーマンスのギャップを埋めるための質問アライメント手法を提案する。 実験結果から,質問アライメント手法は多様な推論シナリオにおける多言語のパフォーマンス向上に有効であることが示唆された。 その成功のメカニズムを理解するために、表現空間、チェーン・オブ・シンク、翻訳データスケールを分析する。
論文 参考訳(メタデータ) (Thu, 02 May 2024 14:49:50 GMT) - 多言語性能を上げるための2段階のアライメント手法( question alignment and response alignment)の提案。さらに「En-X translation training can implicitly bias LLM to generate non-English chain-of-thought and increase the question-response language consistency.」とのこと。分析や解釈も面白い。
- リポジトリはGitHub – NJUNLP/QAlign
Plan-Seq-Learn: Language Model Guided RL for Solving Long Horizon Robotics Tasks
- Plan-Seq-Learn: Language Model Guided RL for Solving Long Horizon Robotics Tasks [50.3]
Plan-Seq-Learn (PSL) は、抽象言語と学習した低レベル制御の間のギャップを埋めるためにモーションプランニングを使用するモジュラーアプローチである。 PSLは85%以上の成功率、言語ベース、古典的、エンドツーエンドのアプローチを達成している。
論文 参考訳(メタデータ) (Thu, 02 May 2024 17:59:31 GMT) - 今なお難しい長期計画のためのフレームワークの提案。自然言語による高レベルな計画と、それを実現するための「Sequencing Module 」「Learning Module」からなる。
- リポジトリはPlan-Seq-Learn (mihdalal.github.io)
CRISPR-GPT: An LLM Agent for Automated Design of Gene-Editing Experiments
- CRISPR-GPT: An LLM Agent for Automated Design of Gene-Editing Experiments [51.4]
大規模言語モデル(LLM)は様々なタスクにおいて有望であるが、しばしば特定の知識が欠如し、生物学的設計の問題を正確に解くのに苦労する。 本研究では,CRISPRに基づく遺伝子編集実験の設計プロセスを自動化するために,ドメイン知識と外部ツールを付加したLLMエージェントであるCRISPR-GPTを紹介する。
論文 参考訳(メタデータ) (Sat, 27 Apr 2024 22:59:17 GMT) - 遺伝子編集を対象としたLLMエージェントの提案。
- 確かに親和性は高そうだし、NLPの応用もやられてきた分野ではあるが、この分野にもLLMがという驚き。本件では対象としていないようだが、遺伝子というモダリティが直接扱えるようになる日も近いのだろうか。