Training LLMs over Neurally Compressed Text

  • Training LLMs over Neurally Compressed Text [55.1]
    本稿では,高度に圧縮されたテキスト上での大規模言語モデル(LLM)の訓練について検討する。 テキストをブロックに分割し,それぞれが同じビット長に圧縮する新しい圧縮手法であるEqual-Info Windowsを提案する。 提案手法は, 大規模化により向上し, パープレキシティと推論速度のベンチマークにおいて, バイトレベルのベースラインをはるかに上回る, ニューラルネットワークによる効果的な学習を実演する。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Thu, 04 Apr 2024 17:48:28 GMT)
  • 圧縮したテキストを用いた学習、「In particular, we find that text naïvely compressed via Arithmetic Coding is not readily learnable by LLMs.To overcome this, we propose Equal-Info Windows, a novel compression technique whereby text is segmented into blocks that each compress to the same bit length.」とのこと。
  • めっちゃ面白いアイデアではあるが実用的かは謎。

Mapping the Increasing Use of LLMs in Scientific Papers 

  • Mapping the Increasing Use of LLMs in Scientific Papers [99.7]
    2020年1月から2024年2月にかけて、arXiv、bioRxiv、Natureのポートフォリオジャーナルで950,965の論文をまとめて、体系的で大規模な分析を行った。 LLMの使用率が着実に増加し,コンピュータサイエンス論文(最大17.5%)で最大かつ最速の成長が観察された。一方、数学論文とNatureのポートフォリオでは、LLMの修正は最も少ない(最大6.3%)。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Mon, 01 Apr 2024 17:45:15 GMT)
  • LLMの学術分野での利用集計で数値で示されると納得感がある。検出能力がどうなのかというのはやや疑問ではありつつ「authors who post preprints more frequently show a higher fraction of LLM-modified content in their writing.」とか興味深い結果。

Cohere Command R+, AURORA-M, HyperCLOVA X, EURUS

先週もLLM関連の話題が多かった。Cohere Command R+はGPT-4相当をうたう104BのLLMであり、huggingfaceでCC-BY-NCで公開されている。完全に商用クオリティのモデルが非商用利用のみとはいえ公開されたのは衝撃的だった。研究コミュニティに対する大きな貢献だと思う。

Aurora-MはStarCoderPlusから継続学習によって作られたオープンなLLM、HyperCLOVA XはNAVERによる韓国語に強いLLMである。EURUSなどオープンなLLMを強化しようというトライも多い。

Introducing Command R+: A ScalableLLM Built for Business
Command R+は、エンタープライズグレードのワークロードに取り組むために設計された最先端のRAG最適化モデルである。最初はmicrosoft azureで利用可能だ。
Introducing Command R+: A Scalable LLM Built for Business (cohere.com)
Mistral Large以上、GPT-4-Turbo相当を主張するLLM、商用利用不可の条件ではあるが研究用に使用可能なモデルが公開されているのがすごい
リポジトリはCohereForAI/c4ai-command-r-plus · Hugging Face

  • Aurora-M: The First Open Source Multilingual Language Model Red-teamed according to the U.S. Executive Order [123.7]
    Aurora-Mは、英語、フィンランド語、ヒンディー語、日本語、ベトナム語、コードで訓練された15Bパラメータの多言語オープンソースモデルである。 これは、人間がレビューした安全命令を微調整した初めてのオープンソース多言語モデルである。 様々なタスクや言語で厳格に評価されており、破滅的な忘れ物に対する頑丈さを示している。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Sat, 30 Mar 2024 15:38:54 GMT)
  • 15Bのオープンな多言語LLM、性能はLlama2 13Bと競合という感じではあるが安全性に非常に気を使ったモデルになっている。
  • プロジェクトサイトはAurora-M models – a aurora-m Collection (huggingface.co)
  • HyperCLOVA X Technical Report [119.1]
    韓国語と文化に合わせた大型言語モデル(LLM)のファミリーであるHyperCLOVA Xを紹介する。 HyperCLOVA Xは韓国語、英語、コードデータのバランスの取れた混合でトレーニングされ、その後、高品質な人間アノテーション付きデータセットによる命令チューニングが行われた。 このモデルは、韓国語と英語の両方で、包括的な推論、知識、常識、事実性、コーディング、数学、チャット、指示追従、無害など、様々なベンチマークで評価されている。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Tue, 02 Apr 2024 13:48:49 GMT)
  • NAVERによるLLM,韓国語能力が高いが、英語でもLlama2 70Bと競っており能力が高い。パラメータ数は非公表?
  • Advancing LLM Reasoning Generalists with Preference Trees [119.6]
    推論に最適化された大規模言語モデル(LLM)のスイートであるEulusを紹介する。 Eurusモデルは、様々なベンチマークでオープンソースのモデルの間で最先端の結果を得る。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Tue, 02 Apr 2024 16:25:30 GMT)
  • Mistral-7B, CodeLlama-70BからSFTされたモデル、UltraInteractというデータセットがコア。「EURUS-70B beats GPT-3.5 Turbo in reasoning through a comprehensive benchmarking across 12 tests covering five tasks」はすごい
  • OpenBMB/Eurus (github.com)

TableLLM

  • TableLLM: Enabling Tabular Data Manipulation by LLMs in Real Office Usage Scenarios [52.7]
    我々は13億のパラメータを持つ堅牢な大規模言語モデル(LLM)であるTableLLMを紹介する。 本稿では,推論プロセス拡張戦略を含む遠隔トレーニングのための遠隔監視手法を提案する。 我々は、ユーザインタラクションのためのモデルチェックポイント、ソースコード、ベンチマーク、Webアプリケーションを公開した。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Thu, 28 Mar 2024 11:21:12 GMT)
  • LLMで意外と取り扱いづらい表形式への対応。SFT用データをデータ生成・拡張で作ったのちCodeLlamaベースで構築。13Bで「TableLLM performs comparably to GPT-3.5 and even surpasses GPT-4 in the spreadsheet-embedded scenario.」とのこと。
  • リポジトリはTableLLM

MATEval: A “Multi-Agent Text Evaluation framework”

  • MATEval: A Multi-Agent Discussion Framework for Advancing Open-Ended Text Evaluation [22.2]
    生成型大規模言語モデル(LLM)は注目に値するが、これらのモデルによって生成されたテキストの品質は、しばしば永続的な問題を示す。 MATEval: “Multi-Agent Text Evaluation framework”を提案する。 本フレームワークは,評価プロセスの深度と広さを高めるために,自己回帰と整合性戦略とフィードバック機構を取り入れている。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Thu, 28 Mar 2024 10:41:47 GMT)
  • マルチエージェントなself-reflectionとCoTで評価するフレームワークの提案。「We mainly apply our framework to the evaluation of story texts generated by LLMs in Alipay business scenarios.」 とのことで現実的なデータ&様々な手法と比較されているのは興味深い。
  • リポジトリはAnonymized Repository – Anonymous GitHub (4open.science)

Evaluation Ethics of LLMs in Legal Domain

  • Evaluation Ethics of LLMs in Legal Domain [35.7]
    本稿では,大規模言語モデル (LLM) の基本的言語能力, 専門的法的知識, 法的堅牢性を評価するために, 真正の法的事例を利用する新規性評価手法を提案する。 包括的評価から得られた知見は,法律領域における大規模言語モデルの適合性と性能に関する学術的議論に大きく貢献する。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Sun, 17 Mar 2024 09:05:13 GMT)
  • LLMに対する法的ドメインでの評価、社会実装を考えるうえでとても重要。「Legal Instruction Following(正しく命令に従うか)」「Legal Knowledge( Gender Bias, Age Bias, Career Biasを持っていないか)」「 Legal Robustness(回答の一貫性と誘導されないか)」を検証。Legal Knowledgeの「 Qwen-Chat (14B/7B) demonstrates a strong ability in recognizing legal elements, while GPT4 could become more viable if it addresses sentencing biases stemming from gender.」はやや意外な結果。
  • 残念ながら「Highlight the widespread shortcomings of LLMs in fairness and robustness.」とのこと。。。

LLM Agent Operating System

  • AIOS: LLM Agent Operating System [40.9]
    AIOSは、大規模言語モデル(LLM)ベースのインテリジェントエージェントのためのオペレーティングシステムである。 具体的には、AIOSはリソース割り当てを最適化し、エージェント間のコンテキストスイッチを容易にし、エージェントの同時実行を可能にし、エージェントのためのツールサービスを提供し、エージェントのアクセス制御を維持するように設計されている。 我々は、そのようなオペレーティングシステムのアーキテクチャを説明し、AIOSの基本設計と実装を提供する。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Tue, 26 Mar 2024 02:35:07 GMT)
  • LLM AgentのためのOS、LLM as OS (llmao), Agents as Apps: Envisioning AIOS, Agents and the AIOS-Agent Ecosystem – arXiv最新論文の紹介 (devneko.jp)と同じチームによる論文。面白いアプローチではあるが、今後ありうる進化に追随していけるのか(抽象化が十分なのか)は気になるところ。
  • リポジトリはagiresearch/AIOS: AIOS: LLM Agent Operating System (github.com)

Jamba: A Hybrid Transformer-Mamba Language Model

  • Jamba: A Hybrid Transformer-Mamba Language Model [36.5]
    本稿では,新しいハイブリッドなTransformer-Mamba混在型アーキテクチャに基づく,新しいベースとなる大規模言語モデルであるJambaを紹介する。 JambaはTransformer層とMamba層のブロックをインターリーブし、両方のモデルファミリーの利点を享受する。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Thu, 28 Mar 2024 23:55:06 GMT)
  • DBRX, Jamba, Grok-1.5, RWKV Finch – arXiv最新論文の紹介 (devneko.jp)で紹介したJambaの論文。モデルアーキテクチャの詳細などが紹介されている。「Combining Transformer, Mamba, and MoE elements allows flexibility in balancing among the sometimes conflicting objectives of low memory usage, high throughput, and high quality.」とあり、全52BパラメータだがActiveなものは12B、KVキャッシュは4GB(256Kコンテキスト)ととても軽量。Mistralだとパラメータ7.2B、Activeなものも7.2BでKVキャッシュは32GB、Mixstralだと同46.7B, 12.9B, 32GB。(コンテキスト長すぎじゃないかと思わなくはないが) 性能はMixstralと良い勝負であり非常に効率的。
  • リポジトリはai21labs/Jamba-v0.1 · Hugging Face

DBRX, Jamba, Grok-1.5, RWKV Finch

先週もLLM界隈の話題が多かった。注目はDatabricks(&元MosaicML)によるDBRXで公開モデルとしては非常に高性能(ライセンスは独自)。「DBRX」を発表: オープンソース大規模言語モデルのスタンダードとして | Databricks Blog

JambaはMamba MoE + transformerでSSMハイブリッドとして商用レベルをうたうモデル。ベースモデルはApache-2ライセンス。Introducing Jamba: AI21’s Groundbreaking SSM-Transformer Model

transformer以外の選択肢だとRWKV-6 Finch(RWKV-x060-World-1B6-v2.1-20240328-ctx4096)がhugging faceで試用可能となっている。長文翻訳はまだまだという感じだがfine tuning等やってみたいところ
RWKV-Gradio-1 – a Hugging Face Space by BlinkDL

Grok-1.5(および2)のアナウンスもありこちらも要注目。
Announcing Grok-1.5 (x.ai)
XユーザーのElon Muskさん: 「Should be available on 𝕏 next week. Grok 2 should exceed current AI on all metrics. In training now.」 / X (twitter.com)

GPT-4やGemini、ClaudeなどAPIベースの選択肢以外が広がることを期待したい。

SAFE: Search-Augmented Factuality Evaluator

  • Long-form factuality in large language models [59.3]
    大規模言語モデ ル(LLM)は、しばしば、オープンエンドトピックの事実検索プロンプトに応答するときに、事実エラーを含むコンテンツを生成する。 まず最初にGPT-4を用いて、38のトピックにまたがる何千もの質問からなるプロンプトセットであるLongFactを生成します。 そこで我々は,LLMエージェントを検索拡張現実性評価器 (SAFE) と呼ぶ手法により,長期的事実性の自動評価器として使用できることを提案する。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Wed, 27 Mar 2024 17:48:55 GMT)
  • 事実性の間違いを重視したベンチマーク、「SAFE utilizes an LLM to break down a long-form response into a set of individual facts and to evaluate the accuracy of each fact using a multi-step reasoning process comprising sending search queries to Google Search and determining whether a fact is supported by the search results.」「Empirically, we demonstrated that SAFE achieves superhuman performance by agreeing with 72% of human annotations and winning 76% of examples out of a set of 100 randomly-sampled disagreement cases.」とのこと。ベンチマークとしての評価結果はGPT-4-turbo > Gemini Ultra > Calude-3 OPUSでClaude 3 OPUSはハルシネーションが多いのでは?という印象を裏付けていそうに思う。SAFEは評価用だけでなく二次チェックにも有用そう。
  • リポジトリはgoogle-deepmind/long-form-factuality: Benchmarking long-form factuality in large language models. Original code for our paper “Long-form factuality in large language models.” (github.com)