Claude 3.5 Sonnet, DeepSeek-Coder-V2, Context caching

先週もLLMのニュースは多かったが、Human Evalのスコアがとても高く高速、総合的にGPT-4超えを主張するClaude 3.5 Sonnetの発表は大きなニュースだった。オープンなモデルでも商用のフラグシップモデルを超えると主張するDeepSeek Coder V2が発表された。

Introducing Claude 3.5 Sonnet \ Anthropic

  • DeepSeek-Coder-V2: Breaking the Barrier of Closed-Source Models in Code Intelligence [43.6]
    DeepSeek-Coder-V2は、コード固有のタスクでGPT4-Turboに匹敵するパフォーマンスを実現する、オープンソースのコード言語モデルである。 DeepSeek-Coder-V2はさらに6兆トークンを追加して、DeepSeek-V2の中間チェックポイントから事前トレーニングされている。 標準的なベンチマーク評価では、GPT4-Turbo、Claude 3 Opus、Gemini 1.5 Proといったクローズドソースモデルと比較して、DeepSeek-Coder-V2は優れたパフォーマンスを実現している。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Mon, 17 Jun 2024 13:51:35 GMT)
  • 強力な性能を主張する分野特化型の公開モデル。総パラメータ数236B、アクティブパラメータ21BのMoE構成
  • リポジトリはGitHub – deepseek-ai/DeepSeek-Coder-V2: DeepSeek-Coder-V2: Breaking the Barrier of Closed-Source Models in Code Intelligence

その他、別軸ではあるが実装上重要な機能であるキャッシュについても注目が集まった。Gemini Pro, Flashともに使え様々な場面で有益な機能。

コンテキスト キャッシュ  |  Google AI for Developers  |  Google for Developers

Whiteboard-of-Thought: Thinking Step-by-Step Across Modalities 

  • Whiteboard-of-Thought: Thinking Step-by-Step Across Modalities [31.0]
    マルチモーダルな大言語モデルの視覚的推論能力を解き放つための簡単な手法を提案する。 ホワイトボード・オブ・シークレットはモデルに比喩的なホワイトボードを提供し、画像として推論ステップを引き出す。 この単純なアプローチは、4つの難しい自然言語タスクに関する最先端の結果を示す。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Thu, 20 Jun 2024 17:59:45 GMT)
  • MLLMでstep by stepに相当する処理を行うため仮想的なホワイトボードを使うという論文、「We accomplish this by generating code that can create a visual, then returning the visual back to the model for further reasoning.」という感じでコードを作成し画像でフィードバックするアプローチ。
  • 有効な場面はありそう。名前のインパクトがすごい。

DataComp-LM: In search of the next generation of training sets for language models

  • DataComp-LM: In search of the next generation of training sets for language models [193.3]
    DataComp for Language Models (DCLM)は、制御されたデータセット実験のためのテストベッドであり、言語モデルを改善することを目的としている。 我々は、Common Crawlから抽出された240Tトークンの標準化コーパス、OpenLMフレームワークに基づく効果的な事前学習レシピ、53の下流評価スイートを提供する。 DCLMベンチマークの参加者は、412Mから7Bパラメータのモデルスケールでの重複、フィルタリング、データ混合などのデータキュレーション戦略を実験することができる。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Mon, 17 Jun 2024 17:42:57 GMT)
  • 言語モデルトレーニング時のデータキュレーションのためのベンチマークDataComp for Language Models (DCLM)の提案。重要なベンチマークで小さめのトラックも用意されている(最小トラックは412Mパラメータ、8.2B学習用トークン(元データ469B)、学習用の計算量は2.0e19FLOPs、H100換算で26時間)が、それにしても参加するにも結構な環境が必要そう。。。
  • プロジェクトサイトはDataComp

関連するものとして下記論文も参考になる。

  • Data-Centric AI in the Age of Large Language Models [51.2]
    本稿では,大規模言語モデル(LLM)に着目した,AI研究におけるデータ中心の視点を提案する。 本研究では,LLMの発達段階(事前学習や微調整など)や推論段階(文脈内学習など)において,データが有効であることを示す。 データを中心とした4つのシナリオを特定し、データ中心のベンチマークとデータキュレーション、データ属性、知識伝達、推論コンテキスト化をカバーします。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Thu, 20 Jun 2024 16:34:07 GMT)
  • LLMの時代においてもデータは重要、DataCOMPについては「DataComp is a more suitable starting point due to its scale and the promising initial findings.」と記載。

The BiGGen Bench