CX-ToM(Counterfactual eXplanations with Theory-of Mind): 反復的なXAI

  • CX-ToM: Counterfactual Explanations with Theory-of-Mind for Enhancing Human Trust in Image Recognition Models [84.3]
    我々は、深層畳み込みニューラルネットワーク(CNN)による決定を説明するための、新しい説明可能なAI(XAI)フレームワークを提案する。 単発応答として説明を生成するXAIの現在の手法とは対照的に,我々は反復的な通信プロセスとして説明を行う。 本フレームワークは,機械の心と人間の心の相違を媒介し,対話における説明文のシーケンスを生成する。
    論文  参考訳(メタデータ)  参考訳(全文)  (Mon, 6 Sep 2021 07:00:34 GMT)
    • 対話型のXAIフレームワークの提案。AIとユーザのインタラクションを通して説明を行っていくとのことで、「①AIが画像をシマウマと認識」「②ユーザがなぜ馬でないか質問」「③AIは縞模様の画像を表示、ユーザの認識を確認」「④AIは縞模様を重視していると回答」という例が挙げられていた。SHAPやLIMEよりユーザからの信頼性度数と満足度の双方で優れていたとのこと。
      • 人間同士でもQAをしながらモデルの理解を深めるわけで自然なフレームワークに見える。一方で論文中にはちょくちょく手作業が入っていて汎用的に完全自動化できるのかは疑問。

Datasets: Hugging faceのデータセット

  • Datasets: A Community Library for Natural Language Processing [55.5]
    データセットは、現代のNLPのためのコミュニティライブラリである。 このライブラリには650以上のユニークなデータセットが含まれており、250以上のコントリビュータを抱えており、さまざまな新しいクロスデータセット研究プロジェクトを支援している。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Tue, 7 Sep 2021 03:59:22 GMT)
    • みんな大好き(?)Huggingfaceとコミュニティが整備したデータセットライブラリ。幅広いデータセットが使いやすく整備されている。
    • リポジトリはhttps://github.com/huggingface/datasets、「pip install datasets」はすごいコマンドだなとも。

DialogLM: 長い対話を対象とした事前学習モデル

  • DialogLM: Pre-trained Model for Long Dialogue Understanding and Summarization [19.9]
    本稿では,長い対話理解と要約のための事前学習フレームワークを提案する。 長い会話の性質を考慮し、生成前学習のためのウィンドウベースの認知的アプローチを提案する。 我々は,対話要約,抽象的質問応答,トピックセグメンテーションのタスクをカバーする,長文対話の5つのデータセットについて広範な実験を行った。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Mon, 6 Sep 2021 13:55:03 GMT)
    • 数千語以上と長い対話に対する言語モデルの提案。HAT-BARTやLongformerより優れた結果を出したとのこと。

LightAutoML: 軽量で高速なAutoMLフレームワーク

  • LightAutoML: AutoML Solution for a Large Financial Services Ecosystem [108.1]
    本稿では、ヨーロッパ大手金融サービス会社向けに開発されたLightAutoMLと呼ばれるAutoMLシステムについて述べる。 当社のフレームワークは、多数のアプリケーションに試験的にデプロイされ、経験豊富なデータサイエンティストのレベルで実行されました。
    論文  参考訳(メタデータ)  参考訳(全文)  (Fri, 3 Sep 2021 13:52:32 GMT)
    • 軽量・高速なAutoMLの紹介。テーブルデータを対象として「L2正則化な線形モデル、LightGBM、Catboost」+「Optunaを用いたTPE」で構成されている。与える情報はターゲットとテーブルデータ、それぞれの列がnumeric、category、datetimeのどれか?という情報とのこと。妥当な構成で妥当な結果が出るんだろうと思う。テーブル間結合に対応しているかは良く分からない。
      • 設計方針は以前紹介した「Fugu AutoML」と同じ(というかテーブルデータを対象とした多くのAutoMLフレームワークが同じような設計)、未公開バージョンではscikit-learn / statsmodelsによる線形回帰が実装されていたりするので設計思想も近しい。(といっても更新停止状態だけど・・・)
      • 個人的にはテーブル間結合機能の有無とLeakage発生回避の工夫が気になる。

CREAK: 常識を推論するためのデータセット

  • CREAK: A Dataset for Commonsense Reasoning over Entity Knowledge [32.6]
    エンティティ知識に関するコモンセンス推論のためのテストベッドであるCREAKを紹介する。 私たちのデータセットは、真か偽かのエンティティに関する主張で構成されています。 クラウドワーカーはこれらのステートメントを簡単に見つけ出すことができ、データセット上での人間のパフォーマンスは高い。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Fri, 3 Sep 2021 17:56:40 GMT)
    •  Commonsense reasoning タスクのデータセット、データ数は約13Kで単文のクレームとその真偽(+説明文)で構成される。文を「読解」しなくても解けるような特徴(アーティファクト)が無いか丁寧に確認されているなど品質の高いデータとの印象。
      • ただ、CREAKが何の略か不明だった・・・
    • WEBサイトはhttps://www.cs.utexas.edu/~yasumasa/creak/

英語文書検索タスクを非英語に転送

  • Cross-Lingual Training with Dense Retrieval for Document Retrieval [56.3]
    我々は、英語のアノテーションから複数の非英語言語への文書ランク付けのための異なる転送手法について検討する。 6つの言語(中国語、アラビア語、フランス語、ヒンディー語、ベンガル語、スペイン語)におけるテストコレクションの実験。 弱教師付きターゲット言語転送は、世代ベースターゲット言語転送に対する競合性能をもたらすことが判明した。
    論文  参考訳(メタデータ)  参考訳(全文)  (Fri, 3 Sep 2021 17:15:38 GMT)
    • 英語のデータ+mBERTで作ったモデルが他言語のタスクでも有効であることを示した報告。色々なタスクで同様の性質が報告されているが、中国語、アラビア語、フランス語、ヒンディー語、ベンガル語、スペイン語と複数言語の文書検索タスクで結果を確認しており参考になる。

FLAN(Finetuned LAnguage Net): 自然言語で命令可能なモデル

  • Finetuned Language Models Are Zero-Shot Learners [67.7]
    命令チューニングは、目に見えないタスクにおけるゼロショット性能を向上することを示す。 137Bパラメータを事前訓練した言語モデルと、自然言語の命令テンプレートを介して言語化された60以上のNLPタスクにチューニングする。 FLANと呼ばれるこの命令調整モデルについて、未知のタスクタイプで評価する。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Fri, 3 Sep 2021 17:55:52 GMT)
    • 効率的に自然言語で命令を記載可能な事前学習モデルを構築、GPT-3のFew-shotを上回る性能を出したとの報告。62個のデータセットを12種類のタスククラスタに分類、自然言語で書かれた命令を使いタスクを記述するためのテンプレートを手動で作成して学習データを構築。137BパラメータのTransformer(2.81T BPE tokenのWebドキュメント、対話データ、Wikipediaで事前学習済み、10%が英語以外)でモデルを構築したとのこと。読解タスクではprompt engneering無しでfew-shotのGPT-3を上回る結果を出している。一方で翻訳タスクではfew-shotのGPT-3を下回っているようで事前学習モデルの言語の偏りに影響されているように見える。
      • 自然言語で指示可能とか未来を感じる結果、そして規模が非常に大きい。

MultiEURLEX : ゼロショットマルチリンガルTranferのためのデータセット

  • MultiEURLEX — A multi-lingual and multi-label legal document classification dataset for zero-shot cross-lingual transfer [13.2]
    法律文書のトピック分類のための多言語データセットであるMulti-EURLEXを紹介する。 データセットは、正式に23言語に翻訳された65kの欧州連合(EU)の法律で構成され、EUROVOC分類の複数のラベルが注釈付けされている。 そこで、ある言語(ソース)の注釈付きトレーニング文書を利用して、別の言語(ターゲット)のドキュメントを分類します。
    論文  参考訳(メタデータ)  参考訳(全文)  (Thu, 2 Sep 2021 12:52:55 GMT)
    • EUの法律とその翻訳文書を活用したデータセットを作成、マルチリンガルモデルを活用してゼロショットの対応が可能か検証するデータセットとしての活用を提案。いくつかの手法を試しておりfine-tuningの効率化を狙ったadaptation strategies(https://arxiv.org/abs/1902.00751など)が多言語をゼロショットで転送する場合にも有効としている。
    • リポジトリはhttps://github.com/nlpaueb/multi-eurlex
    • マルチリンガルなゼロショットは非常に面白く実社会に対する影響が大きい(達成されると言語の壁が無くなる)ので、このようなデータセットが整備されるのは重要だと思う。adapterが効果的に機能するという報告も興味深い。

CodeT5: コード理解と生成の両方をサポートする統一フレームワーク

  • CodeT5: Identifier-aware Unified Pre-trained Encoder-Decoder Models for Code Understanding and Generation [36.5]
    我々は、開発者が指定した識別子から伝達されるコードセマンティクスをよりよく活用する、事前訓練されたエンコーダ-デコーダ変換モデルであるCodeT5を提案する。 我々のモデルは、コード理解と生成タスクの両方をシームレスにサポートし、マルチタスク学習を可能にする統一的なフレームワークを採用している。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Thu, 2 Sep 2021 12:21:06 GMT)
    • T5のアーキテクチャをプログラムコード用に拡張(展開)したモデルを提案、PLBARTなど先端モデルと比べても優れた性能を出したとのこと。
    • リポジトリはhttps://github.com/salesforce/CodeT5

Survey of Low-Resource Machine Translation: データが少ない言語の機械翻訳

  • Survey of Low-Resource Machine Translation [65.5]
    現在、世界中で約7000の言語が話されており、ほとんど全ての言語ペアは機械翻訳モデルのトレーニングのための重要なリソースを欠いている。 翻訳データが少ない場合に有用な翻訳モデルを作成するという課題に対処する研究への関心が高まっている。
    論文  参考訳(メタデータ)   (Wed, 1 Sep 2021 16:57:58 GMT)
    • (特に)低リソースの言語に対して機械翻訳モデルの状況を調査したサーベイ。主にパラレルコーパスのデータソース(収集・作成)、モノリンガルデータの活用、マルチリンガルデータ・モデルの活用、タグ付けや構文解析など機械翻訳以外の言語リソース活用、モデル構築・推論の改善、高度化など幅広い内容が扱われている。日英翻訳はリソースが多い言語ペアであると思うが、参考になる情報は多い。